水面解説&モーターガイド

全国一狭いコース幅。インより2コースの弱さに注目。

戸田は全国有数のインが弱いコースと言われている。直近3回のGI、SG(23年6月67周年、24年3月クラシック、24年5月68周年)の逃げは210走中、約半数の104回。トップ選手の争いでは中へこみも少なく、あまり「インが弱い」という先入観は持たないほうがいい。実際、67周年の最終日は逃げが11回だった。

今回はインうんぬんより「2コースの弱さ」という点に触れてみたい。戸田は全国一コース幅が狭く、艇間がとれない。さらに1Mをスタンド側に振ってあるため、旋回時はさらに艇間がない。2コースは少しくらいスタートを行っても窮屈なため、インの選手に対し、捲れず差せずで後手を踏み、大敗するシーンを多々見てきた。地元の選手からも「ここの2コースは難しい」という声をよく聞く。

舟券でも艇間のなさが響き、捲った選手の外にいても差し場がなかったり、差し損ねがよくあるので、その辺も頭に入れて買って欲しい。

優勝&注目モーターピックアップ!

8月3日に初下ろしの今回のモーター。8月の開催は4節だが、使用された回数は最大で3回。さらに9月2日から場内映像システム更新工事のため、1ヵ月間開催がない。10月はダービー前まで2節しかなく、使用回数は多くて5回しかない。

4節終了時点ではエースモーター、逆にどうしようもないと断言できるモーターもない。そこで今回は4節それぞれの優勝機と注目の1基を解説した。

8月第1節(3~8日)
優勝15号機(吉田拡郎) 評価 A 出足 回り足 伸び
スリット近辺の足は序盤から良く、優勝戦時は他の足も仕上げていた。
注目4号機(竹井貴史) 評価 A 出足 回り足 伸び
節間通してターン回りと伸びが目立ち、優勝戦まで進出。
8月第2節(11~17日)
優勝2号機(島田賢人) 評価 A 出足 回り足 伸び
優勝戦は伸びに特化。それまでも悪い部分はなく、安定して動いていた。
注目7号機(飛田江己) 評価 A 出足 回り足 伸び
格上相手に予選を首位通過。動きは他の選手からも一目置かれていた。
8月第3節(22~26日)
優勝55号機(深川真二) 評価 S 出足 回り足 伸び
前づけで深くなった2コースから捲るなど、行き足を中心に抜群だった。
注目61号機(小川時光) 評価 A 出足 回り足 伸び
節間4勝。伸びが目立ったが、他の足も高いレベルを誇っていた。
8月第4節(29~9月1日)
優勝38号機(和田兼輔) 評価 S 出足 回り足 伸び
和田が「どんな調整にも反応してくれ、ポテンシャルがある」と太鼓判。
注目14号機(今井貴士) 評価 S 出足 回り足 伸び
優出した今井が「現状の動きなら、かなり良い位置にいる」とコメント。