捲り水面・戸田の狙い方
元埼玉支部選手・土屋幸宏が解説



コース幅が107.5mと日本一狭く、スタンド側に大きく振られた1Mは、ホーム側が37mしかない。ダッシュ向きの水面で、23年のイン1着率は44.4%と24場で一番低かった。その代わり、4コース1着率は15.4%と全場で1番高く、3コース15.6%、5コース7.3%も全国2位と、センターから外の活躍が目立つ。
決まり手は「捲り」が全国トップの25.6%(2位は江戸川の20.5%)あり、捲り差し12.4%、差し12.2%と比べて圧倒的に多い。万舟出現率も19.9%と全国3位の高さだが、オッズが割れるため、5万舟以上の出現率は1.0%しかない。
決まり手は「捲り」が全国トップの25.6%(2位は江戸川の20.5%)あり、捲り差し12.4%、差し12.2%と比べて圧倒的に多い。万舟出現率も19.9%と全国3位の高さだが、オッズが割れるため、5万舟以上の出現率は1.0%しかない。
ポイント 1 戸田は1インと4カドの1着争い!
19年に開催された当地クラシックの1コース1着率は50.0%。インの1着(36回)の3連単平均配当は2,644円で、3桁配当は5回しかなく、戸田ではインが勝っても配当は美味しい。4コースも1着率16.6%と高く、1着(12回)の決まり手は、捲り4回、差し4回、捲り差し3回、恵まれ1回と多彩。結局、1着の3分の2を1と4が占めていた。ちなみに、過去10回の戸田SG優勝戦は、インが8勝と圧倒している。
ポイント 2 インを切って、5から狙え万舟券!
戸田の4コースは売れるため、万舟を狙うなら4が攻めて5が抜け出すパターンだ。19年クラシックの3連単万舟券は18回。1着が最も多かったのが5コースの5回で、うち4回が捲り差しでの勝利だった。また、イン受難の水面とあって、1コースの着外落ちは26.3%ある。万舟券のうち10回はインが着外。SGでインを舟券から外すのは勇気が要るが、インが弱い戸田なら、外して万舟券狙いも有効だ。
ポイント 3 捲り水面なのに…捲れない!?
昨年のSGの決まり手で最も多かったのは「逃げ」で57.7%、次に多いのが「捲り」で、13.2%だ。日本一捲りの決まる戸田なら、SGでも捲って捲って…と思いきや、19年クラシックの決まり手は逃げ45.8%(33回)、捲り差しが18.1%(13回)、差しは15.3%(11回)で、捲りは13.9%(10回)と、それほど決まらなかった。捲り水面を走るからには、選手も捲り対策を考える。また、攻めによって生じた差し場を逃さない技術力もあるのがSGレーサーだ。展開イメージは柔軟に。
最近6ヵ月 進入コース別成績
(2023年8月1日~2024年1月28日)
進入 コース |
1着率 | 2着率 | 3着率 | 平均 ST |
1コース | 40.6% | 19.7% | 9.9% | 0.15 |
2コース | 16.3% | 20.3% | 18.9% | 0.16 |
3コース | 16.9% | 21.1% | 17.1% | 0.16 |
4コース | 15.2% | 19.0% | 19.7% | 0.16 |
5コース | 9.0% | 12.9% | 17.9% | 0.16 |
6コース | 2.1% | 7.3% | 17.1% | 0.18 |
