超舟券術
SGやGIを勝つための条件は「そのレースに出場すること」、これに尽きる。今回のクラシックも、そこをクリアすれば誰にでも優勝のチャンスはある。ただ、その候補者をモーター抽選前に絞るのが困難…というより無理な話なのだ。だからといって、実績上位や近況好調な選手を挙げるのでは能がない(そもそも、そういうものこそ通用しなくなっている)。根拠はあとで書くとして、ここは筆者が考える優勝候補、活躍しそうな選手を挙げてみる。
まずは峰竜太(佐賀)。そして菊地孝平(静岡)、井口佳典(三重)、毒島誠(群馬)の当代看板役者たち。続いて山口剛(広島)。それから吉川元浩(兵庫)、田村隆信(徳島)、桐生順平(埼玉)に馬場貴也(滋賀)と山田康二(佐賀)を加えた以上10名が、筆者の“推しメン”たちだ。
ここ数年のクラシック活躍組の傾向は、(1)前年のGI優出が多いことと、できれば(2)前年のグランプリに優出していること。一昨年のクラシック優出者は、優勝した桐生を含めて6人のうち4人が前年のグランプリ優出者だった。
グランプリで優勝すると、その後は“燃え尽き症候群”に罹ってしまう選手が多いのだが、昨年優勝した峰の場合は「この程度では」と思わせることはあっても、達成感はまるで感じられない。むしろ13年にグランプリを制し、翌年のSG戦線で優出しまくった池田浩二のときに雰囲気は似ている。