ヒムケンのヤングダービーワンポイント3連単


"捨て目"と"買い目"を区分けして
「ボックス+流し買い」の併用作戦で!
72歳の加藤峻二が4コースから一気に捲れば、準優1号艇の桐生順平には「無常の最後尾か!?」と実況の絶叫が響く。戸田の水面は舟券推理の難度が高い。
原因ははっきりしている。競走水面の狭さである。1マークに6艇が密集したとき、ほんのわずかな位置関係で勝負の明暗が分かれる。狭い水面だからスタートで先手を取れば勝てるかといえば、そう簡単にはいかない。捲りの角度が悪ければ弾かれてしまうし、包まれてもターンマーク際を小回りすれば抜け出せる展開もある。「予選のインで勝てない選手は、優勝戦1号艇でも優勝できない」とか、「戸田のインに未練を持つな」といった格言はあっても、水面特有のパターン化した展開がない。
しかし、シリーズを通してみると、3連単から外れずに優勝する選手がいる。そこに戸田の舟券作戦に迫るヒントが隠されていそうだ。
3連対を外さない選手の共通点は、「スリットからはのぞき気味に、1マークでターンマークに早く舳先が向いている」ことだ。そういった選手を展示航走で見つけ出さなくてはならない。

2マークのターンで流れるかどうかは映像画面でチェック
スタート展示では、1コースを取った選手の1マーク手前の動きに注目しておきたい。他のレース場だと、1コースの選手が伸び返して2コースに追いつく。
ところが、1マークをスタンド側に大きく振っている戸田では、1コースの選手は斜めに走る。2コースに置き去りにされるようなら「捨て目」、置き去りにされなければ「買い目」だ。
ターンマークへの向き具合は、展示航走の2マークのテレビ映像画面が役立つ。
通常だと、2マークのターンを終えるとテレビ画面の右下隅にボートが消えていく。向きが悪く、流れ気味の選手はテレビ画面の下中央部に消える。そんな選手も「捨て目」になる。
戸田では、まず「捨て目」と「買い目」を区分けする。そして、「買い目」の選手を絡めたボックスと、「買い目」の選手を軸にした流しと、合計10点は必要だろう。
選手の名前などは忘れても構わない。男気を出して1点勝負などしても、戸田の舟券作戦は成功しない。