一発逆転ならず!? レディースCCはトライアル枠番争い

一発逆転ならず!? レディースCCはトライアル枠番争い

できそうでできない、クイーンズC逆転へのチャレンジ

GIIレディースチャレンジカップは今回で6回目。優勝賞金は450万円で、出場資格は女子の賞金上位20名による得点率制だ。優勝してもクラシック出場権は手に入らないが、オーシャンCの得点はもらえる。

今年は蒲郡レディースCでGI初優勝を飾った大山千広(福岡)がSGチャレンジカップ出場圏内(10月5日現在)にいるため、芦屋男女混合GIIで優勝した守屋美穂(岡山)以下20名の争いになるだろう。

機力もない、準優もない、3連単の波乱も期待薄

レディースCCはSGチャレンジCと違い、下位からの一発逆転は難しい。

まず、選手の実力差がない。使うのは2連率20%台のモーターが大半で、パワーアップの期待はできない。加えて得点率制なので、地道にポイントを稼がなければならない。

機力面の逆転も、準優での一発逆転もないから、波乱が起きる要素が少ない。結局は1年通じて好成績を残してきた賞金上位組による、クイーンズCトライアルの枠番争いになる。

3連単の配当も2,000円台までが半数近くを占めており、狙って獲れそうなのは中穴まで。ドリーム組を軸にした堅実な舟券作戦で攻めたい。

GIIレディースCC3連単払戻金分布(2014年~2018年・全5大会)

GIIレディースCC 3連単払戻金分布

GII第6回レディースチャレンジカップ選手賞金

(単位:千円)
種別\着順 1着 2着 3着 4着 5着 6着
優勝戦 4,500 2,400 1,600 1,200 1,000 850
特別選抜戦 680 470 370 310 280 250
ドリーム戦 250 176 116 78 58 44
予選・一般戦 125 88 58 39 29 22

クイーンズC出場12名レディースCC発表時→クイーンズC発表時の賞金順位

2014年
選手名 LCC→QC
賞金順位
平山 智加 3位 1位
水口 由紀 1位 2位
岸  恵子 12位 3位
平高 奈菜 5位 4位
鎌倉  涼 10位 5位
日高 逸子 7位 6位
寺田 千恵 2位 7位
三浦 永理 6位 8位
永井 聖美 8位 9位
海野ゆかり 9位 10位
小野 生奈 11位 11位
守屋 美穂 17位 12位

LCC優勝は岸恵子。田口節子(賞金4位↓5位)は辞退期間中のため除外。LCC優出5着で13位となった守屋が、クイーンズC出場権を獲得した。

2015年
選手名 LCC→QC
賞金順位
寺田 千恵 2位 1位
平高 奈菜 1位 2位
遠藤 エミ 3位 3位
大瀧明日香 4位 4位
山川美由紀 5位 5位
三浦 永理 11位 6位
松本 晶恵 6位 7位
滝川真由子 8位 8位
鎌倉  涼 7位 9位
川野 芽唯 13位 10位
小野 生奈 9位 11位
日高 逸子 12位 12位

LCC優勝は寺田千恵。鎌倉はF休みでLCC不参加。13位の川野がLCC優出5着で10位に上がり勝負駆け成功、10位だった中里優子が13位となった。

2016年
選手名 LCC→QC
賞金順位
遠藤 エミ 1位 1位
海野ゆかり 2位 2位
小野 生奈 5位 3位
松本 晶恵 3位 14位
長嶋 万記 4位 15位
平山 智加 6位 6位
寺田 千恵 7位 7位
竹井 奈美 8位 8位
日高 逸子 14位 9位
樋口由加里 11位 10位
中谷 朋子 10位 111位
山川美由紀 12位 12位

LCC優勝は遠藤エミ。寺田と9位の渡邉優美がF休みでLCC不参加。優出2着以上という厳しい条件をクリアした日高がクイーンズC出場を決めた。

2017年
選手名 LCC→QC
賞金順位
小野 生奈 1位 1位
遠藤 エミ 3位 2位
長嶋 万記 2位 3位
寺田 千恵 5位 4位
細川 裕子 7位 5位
松本 晶恵 4位 6位
海野ゆかり 8位 7位
山川美由紀 6位 8位
平高 奈菜 10位 9位
川野 芽唯 9位 10位
樋口由加里 11位 11位
田口 節子 12位 12位

LCC優勝は遠藤エミ。トップの小野はSGチャレンジC出場のためLCC不参加。順位に動きはあったものの、勝負駆け成功者は出なかった。

2018年
選手名 LCC→QC
賞金順位
小野 生奈 1位 1位
長嶋 万記 2位 2位
山川美由紀 3位 3位
守屋 美穂 12位 4位
日高 逸子 8位 5位
中谷 朋子 4位 6位
遠藤 エミ 6位 7位
中村 桃佳 5位 8位
寺田 千恵 11位 9位
竹井 奈美 7位 10位
松本 晶恵 9位 11位
細川 裕子 10位 12位

LCC優勝は守屋美穂。中村、松本、細川がF休みでLCC不参加。大山千広が最後まで粘ったが13位に終わり、初のクイーンズC出場へ一歩届かず。