ドリーム戦

夏の夜に燃える地区エースのプライド。勝利への気迫がボートレース甲子園をさらに熱くする!
ドリーム戦  8月23日火(初日) 第12レース 出場予定選手
●過去3年間(2013年6月1日~2016年5月31日)のSG優勝回数上位者。

例年上半期の結果に関して若手選手のように一喜一憂することはないのだが、今年は1月の尼崎周年で早々と特別戦を制すると、SGシーズンに突入するや平和島クラシック、尼崎オールスターで連続優出を果たすなど快調なリズムを刻む。その間には、記念より勝つのが難しいといわれるハイレベルな住之江GW戦を10戦7勝の成績で制している。

ここまでの戦いぶりは順調だが、それだけに勝負度が高まる後半戦は、いっそう気を引き締めて臨むだろう。それが王者のスタイルであり、松井繁のボートレース人生である。

昨年は2月の中国地区選を伝説の超抜機で制したのを最後に記念優出から遠ざかるという、まさかの不振にさいなまれたが、今年の白井は8点勝率が示すとおり、本来の走りを取り戻している。上半期での優勝4回は、SG初制覇を達成した一昨年と同じペースだ。GII唐津MB大賞では外枠のドリーム戦3着を除き7戦全勝の準完全優勝と、勢いづくと手がつけられない「ホワイトシャーク」らしさを全開させた。

SGでは尼崎オールスター、蒲郡グラチャンでともに準優3着と惜敗が続いたが、果敢に攻め込む姿からもそろそろ・・・か。


6月の蒲郡グラチャンでは4コースから豪快に捲って優勝し、前年に続く2連覇を達成。SG戦線ではクラシック、オールスターと予選落ちが続いていたが、低調な流れをみごとに断ち切る会心の勝利だった。しかし、GI戦線では4月の桐生DC制覇からひと足早く好調モードに突入していただけに「来るべくして来た」という印象だ。

グラチャン制覇に続いては、暮れのグランプリ連覇が一大目標になる。余裕を持って臨めることは精神面でも大きな武器と言えるだけに、ここから先は全てのレースで目が離せない存在に。

春の記念戦線では完全に脇役の存在だったが、6月桐生周年で優勝とようやく主役を演じた。勢いはそれだけにとどまらず、続く蒲郡グラチャンでも準優勝と気を吐いた。春はクラシック、オールスターのSGでは予選落ち、GI戦線も準優敗退が続くなど今ひとつリズムが上がってこなかったが、昨年9月以来のGI優勝としっかり結果を出せたことで次のステップへ進む道が開けた。

2013年のダービー制覇以来遠ざかるSG制覇へ向けて良い流れを呼び込んだといえる近況の戦いぶり。夏は瓜生自身も大好きな、燃える季節だ。


6月丸亀周年ではパワー劣勢ながらも準優勝と地元の意地を見せた。今期は記念優出も増えるなどリズムは上昇中だが、慢性的なパワー不足が少し気がかりではある。昨年の蒲郡大会では、初日のドリーム戦で大外から内5艇を一気に差し切って4万円超の大穴を叩き出したが、その後は1勝もできず予選落ち。SG優出も、初優勝を飾った2013年秋のチャレンジカップ以降は果たせていない。

それでも舟券を買わせてしまう男であり、敗れたレースを観ればなおさら「次こそは」と思わせる、そんな唯一無比の個性派レーサーである。

今年は4月の江戸川一般戦を5コースから捲り差しで突き抜けて優勝したのが唯一の見せ場で、GI戦線や平和島クラシックはほとんど予選落ちとスランプ状態にあったが、その流れで迎えた5月尼崎オールスターでは自身2度目のSG優勝という大仕事をやってのけた。少ないチャンスを確実にものにしたわけだが、この勝負強さこそがSGを制するのに最も大事な要素、資質でもある。

SG優勝後は一般戦でも予選落ちするなど、もとのペースに戻っているが、ガラポン抽選の結果次第でいつでも目を覚ます準備はできている。